カラーバリエーションの多い事で有名なトルマリンですが、1つの石の中で2つの色を持つトルマリンがあるのをご存知ですか?こういった2色を持つトルマリンは『バイカラートルマリン』と呼ばれ世界に一つしかない宝石を求める方に非常に人気があります。今回はそんなバイカラートルマリンにせまってみましょう!
バイカラ―・トルマリンとは
バイカラートルマリンが形成される理由は化学組織が時間をずらして変化してきた為だと言われています。宝石などが結晶化される場合、当たり前のことですが周囲の状況が変わることで、結晶を形成する化学組織は変化します。
人の手が入らないバイカラ―・トルマリン
皆さんがよくご存じのサファイアやルビーなど一般に流通している宝石には加熱処理や含有処理など何らかの処理が施されています。何の処理も施されていない宝石を探す方が難しいぐらいというのが正直なところです。しかしバイカラートルマリンに関していえば必ず無処理のままジュエリーに仕立て上げられています。実際にはバイカラートルマリンは傷も多く、他の宝石と同様に加熱処理などを施してあげるほうが美しく仕上がるものがほとんどです。しかし、バイカラートルマリンは加熱処理を施すと亀裂が入ったり欠けてしまうことが多く、手を加えるほうが状態が悪くなってしまうことのほうが多いのです。そのためバイカラートルマリンは他の宝石とは違い、人の手が入らずジュエリーに仕立て上げられる非常に珍しい宝石なのです。
もちろん研磨やカットなどジュエリーとして加工はされますよ!
バイカラ―・トルマリンの評価は?
バイカラートルマリンの評価基準は基本的に色のバランスや組み合わせ、発色の良さがポイントになります。ただし上述しているようにバイカラートルマリンは人の手の入らない無処理のままの宝石となるため色の発色や形、バランスなども宝石によってそれぞれ違います。一般的に市場価値で言えば2色の境目がはっきりととわかる物が高い評価を受けます。また元々傷の多い宝石であるため傷が少ないもののほうが評価は高くなります。
まとめ
今回は1つの結晶内に2色のカラーを持つ宝石バイカラートルマリンにスポットを当ててみました。バイカラートルマリンは他の宝石と違い、加熱処理などの人の手の入らない珍しい宝石とは驚きではないでしょうか?自然が生み出した美しさをそのまま感じたいというような方にはバイカラートルマリンはおすすめですね。ちなみに一般的に高評価を受けるのはくっきりと2色の境目がわかる物ですが、基本無処理のバイカラートルマリンは色のバランスや発色は石によってそれぞれ違います。どれが一番良いのかという部分に関しては自分の好みで選ぶのが一番いいかもしれませんね!