赤珊瑚の見分け方と日々のお手入れについて。

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今回は、日本や中国で非常に人気の高い『珊瑚』についてご紹介したいと思います。赤珊瑚は、日本近海で非常に高品質な物が採れるため、数年前に海外からきた漁船が根こそぎ密漁してしまう…ということが問題になりましたね。珊瑚にそこまで詳しくない人であれば、「何で珊瑚なんか密漁するのだろう?」と思うかもしれませんが、実は形の良い珊瑚は中国で数千万円の値がつくことも珍しくないのです。
今回は、そんな珊瑚の中でも特に人気の高い赤珊瑚についてご紹介します。

珊瑚の種類について

それではまず、サンゴの種類について簡単にご紹介しておきます。ジュエリーなどに利用されている珊瑚を考えてみると、血のような真っ赤な珊瑚ばかりをイメージするかもしれませんが、実は大まかに分けて以下の4種類があるのです。

  • 血赤珊瑚
  • 赤珊瑚
  • 桃色珊瑚
  • 白珊瑚

珊瑚は、産地や見た目、希少性に関してはそれぞれ異なるのですが、高知県の土佐湾で採れる日本産の珊瑚は世界中で非常に高い評価を受け、血液のようなそのカラーから『血赤珊瑚』と呼ばれます。珊瑚は、この血赤珊瑚が最高級とされているため、密漁してでも獲得したいと考えるのでしょう。
因みに、日本産の血赤珊瑚や赤珊瑚の特徴として『フ』と呼ばれる白い筋のようなものがあります。これは加工の際に出る模様なのですが、地中海などで採れる珊瑚にはこれがないので、日本産との見分けのポイントとなります。市場価値からすると、色調が深い赤色の物ほど評価が高く、価値も高くなる傾向にあります。

偽物との見分け方

赤珊瑚は、非常に高額な価格がつくことから、ガラスやプラスチックなどに表面加工を施し、偽物を赤珊瑚として販売する業者もいます。
特に、ネット通販などであれば、画像だけで判断しなければならないため、相場から考えて、極端に値段が安い物は偽物を疑った方が良いでしょう。購入する際にはきちんと鑑定書を受け取り、本物か偽物の判断をしましょう。
手に触れることができる状況であれば、熱で判断するという方法があります。「本物の赤珊瑚に触れた場合ひんやりと冷たく感じる」と覚えておきましょう。赤珊瑚は、熱で熱くなるようなことはほぼ無いため、しばらく白熱灯の下に放置してみて、それを触って判断すると真贋の見極めが可能だと言われます。

珊瑚のお手入れ注意点

最後に、赤珊瑚のお手入れに関する注意点をご紹介しておきましょう。どのような宝石でも同じですが、使用後にはきちんとお手入れしてあげなければ、意外と簡単にその美しさが損なわれてしまいます。
珊瑚は、現在でも希少価値が上昇しているとも言われますが、表面に傷や汚れがついてしまうと一気にその価値が下がってしまいます。特に、天然の珊瑚は一度変色してしまうと、元に戻ることがありませんので、日ごろのお手入れがとても重要になるのです。お手入れするときのポイントとしては、使用後には柔らかく乾いた布で汗や皮脂を優しくふき取るということを心がけましょう。また、衝撃などにもとても弱い性質がありますので、使用中もぶつけてしまうようなことが内容注意しましょう。温泉やお風呂に身に着けたまま入るのはNGですよ!

まとめ

今回は、日本でも古くから愛されてきた赤珊瑚についてご紹介しました。赤珊瑚は、血赤珊瑚などと呼ばれる本当に血液のような鮮やかな赤色を持つものが最高級とされ、この『血赤珊瑚』は日本近海で取れることが有名です。したがって、古くから赤珊瑚を使ったジュエリーは日本国内でも高い人気を誇っています。もちろん、珊瑚の姿をそのままに置き物として楽しむ場合もありますが、とても強く鮮やかな赤色を持つ赤珊瑚は、ファッションのワンポイントとして使うのにとてもオススメですよ。
ただし、高い人気を持つ一方で、偽物が出回ることも多いため、赤珊瑚を購入するときには本稿でご紹介した内容を思い出してください。

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