日本名で紫水晶と呼ばれるアメジストは、神秘的な紫色を持った非常に人気の高い宝石です。日本国内では、宝石としてはもちろん、パワーストーンとしても人気が高いので、非常にポピュラーな部類に入り、なじみ深いという人も多いのではないでしょうか？
今回は、そんな日本でも人気が高いアメジストについて、その特徴や産地についてご紹介したいと思います。
アメジストの特徴
アメジストは、神秘的で上品な雰囲気のある紫色の宝石で、そのカラーからも日本では紫水晶という和名がつけられています。このアメジストという宝石の特徴は、指輪やネックレスなど、ジュエリーとしても人気が高いのですが、実は装飾品として所有する人よりも原石のまま持っている人が多いということです。これは、日本ではアメジストが、宝石としてよりもパワーストーンとしての認識が強いからと言われています。
しかし、アメジストの特徴である紫色は、本来発色しにくいカラーで、宝石の中でも特に美しい紫色を持つアメジストは、透明度の高さもあり、宝石としても非常に価値が高いです。実際に、アメジストをあしらったジュエリーを所有している人は多いと思いますが、長く美しさを保つには、紫外線や熱に注意しましょう。アメジストは、紫外線に長時間当たってしまうと、色が抜けて元に戻らなくなるということや、熱が加わると変色してしまうという特徴を持っています。ちなみに、熱で変色するという特徴から、アメジストを加熱処理してシトリンが作られています。
アメジストの産地
アメジストは、日本国内でも産出される宝石ですが、世界的に有名な産出国はブラジルです。以下に、主な産出国と、産出国の違いによるアメジストの特徴をご紹介します。
ブラジル産のアメジスト
ブラジルは、世界一のアメジストの産出国として有名で、現在市場に出回っているほとんどのアメジストはブラジル産です。
ブラジル産のアメジストの特徴は、全体的に黒っぽいカラーをしているということで、この原因は内部に入り込む黒い斑点です。通常、宝石にこういった黒い斑点がはいっている場合、不純物とみなされ価値が低くなるものですが、斑点の入り方によっては逆に価値が上がることもあります。ちなみに、ブラジル産アメジストのすべてが黒っぽい物ではなく、皆さんがイメージするような透明度の高い紫色の物も産出します。
ザンビア産のアメジスト
アフリカの中央南部に位置するザンビアも良質なアメジストが産出することで有名です。ザンビア産のアメジストは、濃い紫色をしていることが特徴なのですが、内包物や色溜まりがある物も多いので、色の偏りやムラがあるアメジストも少なくありません。
ウルグアイ産のアメジスト
ウルグアイでも濃い紫色で美しいアメジストが産出します。ウルグアイ産アメジストは、深く濃い紫色をしているのが特徴なのですが、小さなものがほとんどで大きな結晶が産出することはほとんどないと言われています。また、粒が細かいアメジストが多いため、通常のアメジストよりも硬度が低い物も少なくないので注意が必要です。
まとめ
今回は、日本国内でも比較的ポピュラーな宝石『アメジスト』についてご紹介しました。このアメジストに関しては、パワーストーンとして認識している人も少なくないのですが、上品で神秘的な紫色や、高い透明度を持つ高品質なアメジストは、宝石としても非常に高い評価を受けるものです。格式の高いパーティーに行く際には、上品で高級感のあるアメジストジュエリーがとても合うと思いますので、ぜひ手に取ってみてください！
