遊色効果で人気!押さえておきたいオパールの基礎知識

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オパールと聞くと、多くの方があの独特な表情の『遊色効果』をイメージするのではないでしょうか?しかし、ひとくちにオパールと言っても、そこには種類が存在しており、モノによってはオパールの象徴と言える『遊色効果』を持っていない物も存在しているのです。日本では、80年代後半からのバブル期において爆発的な人気があったため、古くなったオパールを所持している人は多いかもしれませんね。
今回は、そんなオパールについて、ぜひ知っておきたい基礎知識をまとめてご紹介していきたいと思います。

オパールの産地と種類について

冒頭でもご紹介したように、オパールには様々な種類のものが存在しています。また、産地としては、オーストラリアとメキシコが非常に有名ですね。このオパールは、産地によって種類も異なりますし、その価値も大きく変わってきますから、種類と産地の知識は持っておいた方が良いでしょう。

オーストラリアで産出するオパール

まずは、オパールの産地として世界的にも有名なオーストラリアです。オーストラリアでは、オパールの中でも特に評価の高いブラックオパールが有名です。

  • ホワイトオパール
    最もポピュラーなオパールでライトオパールとも呼ばれます。その名称からも分かるように地色が白いオパールです
  • ブラックオパール
    オパールの中で最も高い評価を受けるのがブラックオパールです。地色が黒色のオパールになります
  • ボルダーオパール
    “ボルダー(Boulder)”とは「岩の塊」という意味です。鉄鉱石の塊の中に出来るオパールがボルダーオパールと呼ばれるのです

メキシコで産出するオパール

オーストラリアと並んでオパールの産地として有名なのがメキシコです。メキシコで産出されるオパールは以下のようなものがあります。

  • ファイアオパール
    赤やオレンジ色のオパールです。遊色が炎のように見えるのが非常に特徴的なオパールです
  • ウォーターオパール
    透明度が高いオパールです。別名でクリスタルオパールやジュエリーオパールなどとも呼ばれます
  • カンテラオパール
    母石付きで磨きだされるオパールをカンテラオパールと言います。地中にあるオパールをれますンそうできる為、神秘的で人気があります。

代表的なオパールの産地と種類は上記のようなものです。ほかにも、エチオピアやブラジル、インドネシアなどでもオパールが産出しますが、上記2つの産地と比較すると低品質なものが多いと言われています。

オパールの評価基準について


オパールは上述のように様々な種類がある為、評価基準がイマイチわからないという人も少なくないでしょう。もちろん、「自分が気に入ったものが一番!」という考えでも構いませんが、以下に一般的なオパールの評価機銃をご紹介しておきましょう。

カット

オパールは、一般的にカボションカットを施されることが多い宝石です。この場合に評価されるポイントは、線対称であることと、美しいドーム型に成形されていることです。また、ハイカボションと呼ばれる、分厚いものに仕上がるほどその評価も高くなります。

地色について

ブラックオパールについては、地色が濃いものほど評価が高くなります。これは、地色が濃いものほど、独特な遊色効果が美しく映える為です。

遊色効果について

遊色効果は、宝石を正面から見た時だけでなく、あらゆる角度から見ても遊色が出ることがとても重要視されます。他には、様々な色が鮮やかに確認できるものほど良いと言われ、暖色系の色が多く見えるものほど高評価を受けます。
なお、遊色にもパターンがあり、格子状にくっきりと色を確認できる『ハーレクイン』と呼ばれるパターンや、直線が交差する『チャイニーズライティング』は非常に希少で高い評価となります。

クラリティ(内包物や透明度)

オパールは、内包物が個性と評価されるものに関しては、他の宝石とは異なり評価を上げる原因となります。しかし、乳白色の物や宝石自体が曇って見える物に関しては評価を下げてしまいます。

オパールの傷

多くの宝石と同様に、オパールの傷や、割れてしまった…などと言った場合は、その価値がほとんどなくなってしまいます。もちろん、修復することも可能ですが、宝石としての価値はなくってしまいます。

オパールの注意点について

それでは最後に、オパールの管理を行うときの注意点についてご紹介しておきます。オパールは、非常に人気がある宝石ですので、所持している人が多いかもしれませんね。しかし、オパールを管理するときには、注意しておかなければ後々後悔してしまうポイントが多いので、以下の点に注意してオパールを楽しみましょう。

  • オパールは柔らかい宝石です
    オパールは、比較的柔らかい部類の宝石ですので、他の硬い宝石と一緒にして保管してしまうと傷がついてしまう可能性が高いです。
  • 使用中にぶつけないように注意
    これも硬度に関わる問題ですが、オパールは衝撃にも弱いので、使用中にぶつけることが無いように注意しましょう。
  • 熱や乾燥に注意
    オパールは急激な温度変化や乾燥に弱いです。こういった環境下に置くと割れてしまうことがあるので注意です。
  • オパールは酸に弱い
    オパールは酸に弱い性質があります。その為、使用後には柔らかい布などできちんと汚れをふき取ってから保管しましょう。

一般的なオパールの注意点は上記のようなものです。ちなみ、エチオピア産のオパールは特に注意が必要です。エチオピア産の物は水分量が多い為、特に乾燥に弱く割れてしまうという事が多いのです。他にも色素を吸い込んでしまう性質もあるので注意しましょう。

まとめ

今回は、宝石の中でも高い人気があるオパールについてご紹介してきました。本稿でもご紹介したように、オパールにも様々なものがあり、オパール特有の遊色効果を持たない物も多く存在しているのです。もちろん、オパールの中でも遊色効果を持つブラックオパールは特別な人気があるものですが、そのほかのオパールもとても美しい宝石ですので、自分の好みに合うものを探してみてはいかがでしょうか!

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