アパタイトと言えば美しいブルー!?実は美しい黄色を発色したイエローアパタイトもあるのです!

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皆さんはアパタイトと聞くと何を思い浮かべますか?最近では歯磨き粉に使用されているため歯磨き粉をイメージする人も多いかもしれませんが、アパタイトは美しいブルーで非常に人気の高い宝石です。一般的にはブルーやグリーンのカラーを持った物が大半を占めるアパタイトですが、中にはイエローカラーを持ったイエローアパタイトもあるのです。
今回は、そんなイエローアパタイトについてご紹介したいと思います。

アパタイトとは

宝石名 アパタイト
和名/英語名 燐灰石/Apatite
無色、黄系、緑系、青系、紫系、褐色、灰色等の多色性
モース硬度 5
モース硬度/屈折率/比重 5/1.62 – 1.65/3.16 – 3.23
産出国・産地 ブラジル、カナダ、メキシコ、ミャンマー、スリランカ 等

それではまず、アパタイトがどのような宝石なのかをご紹介しましょう。アパタイトは、冒頭でご紹介したように、歯磨き粉に使用されている為、「アパタイト=歯磨き粉」のイメージを持っている方が多いですね。しかしこのアパタイトはれっきとした宝石で、その美しいブルーカラーは宝石としても高い人気を持っています。
ただしアパタイトは、リン酸塩鉱物グループに属する宝石の一般的な名称であり、単一の鉱物の名称ではありません。実は、宝石に含有する成分によって様々なカラーを示す宝石で、特に人気が高いものがブルーやグリーンを発色しているアパタイトなのです。
一般的にミャンマーやスリランカ、ブラジル等が産地として有名ですが、スペインで産出されるものは黄緑色を発色しており「アスパラガス・ストーン」と呼ばれ特に希少価値が高いです。また、「モロキサイト」という別名もあり、これは深い青緑色を示すものです。

黄味を持つイエローアパタイト

一般的にブルーやグリーカラーを持つものが大半を占めるアパタイトですが、流通量は少ないのですがイエローの色調を持つアパタイトも存在するのです。もちろん一口にイエローと言っても少し暗いイエローグリーンやレモンイエロー等、非常に幅広いカラーを持っています。このようなイエロー味を持つアパタイトの中でも、イエローグリーンの色味を持った物が「アスパラガス・ストーン」と呼ばれるものとなります。
因みに、アパタイトという宝石は、全色を通してやや小粒な物が多く、ルースとして流通するものよりもビーズや連の状態のアクセサリーとして流通されるものが多いです。したがって、アパタイトを選ぶ時には、一般的な宝石と同様、カラット数や内包物の少なさが評価の基本項目となり、イエローアパタイトに関しても大粒で内包物が少ないものが高価になります。

まとめ

今回は、ブルーカラーの認識が強いアパタイトの中でも、イエローカラーを持つアパタイトについてご紹介してきました。アパタイトは、本稿でもご紹介しているように、歯磨き粉の成分として使用されるようになり、TVCMなどのイメージから、宝石に興味がない人であれば歯磨き粉をイメージするものかもしれません。しかし、宝石としてのアパタイトは、非常に美しい透明度とカラーを持つものであり、ぜひ手に取っていただきたい宝石の一つです。
そんな中でもイエローアパタイトは、流通量も少なく、なかなか高品質なものに出会う事すら難しいものだといえるでしょう。もし、好みのイエローアパタイトに出会えた時には、早めに手に入れることをオススメします!

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