産地によって特徴が違う!オパールの産地まとめ

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10月の誕生石であるオパール。とてもきれいな「遊色効果」が有名ですよね。遊色効果とは、虹のような色彩変化のことをいいます。このことから「虹色石」とも呼ばれているそうです。日本人からとても人気がある宝石の一つです。ただ、一口にオパールと言ってもたくさんの種類があります。しかも産地によって特徴が違うんです。今回はそんなオパールについてご紹介してまいります。

オパールの基本


オパールには、成分中にかなりの水分が存在します。組成はシリカゲルと同じSiO2、nH2Oです。宝石の中で唯一水分を含んでいるので、宝石店などでは保湿のために水を入れた瓶やグラスを近くに置いて保管することもあるそうですよ!
しかし、オパールがどのように生成されるかにはいまだに多くの謎が残されています。世界中の数々のオパールの鉱床や異なるオパールのタイプを説明できる科学的モデルはないそうです。神秘的ですよね。

宝石質のものが採られる代表的な産地

宝石質のオパールが採取される産地はおもに3つです。さらに冒頭でも話しましたがオパールは各産地で採れる種類が違うのも特徴です。また、オパールの9割がオーストラリアで産出されています。

オーストラリア

オーストラリアのオパールは堆積性です。どういうことかというと長い時間を掛けて、低温状態(摂氏100度以下)で少しずつ、ゆっくりとケイ素が堆積することにより出来たものがオーストラリア産に代表される”堆積性”のオパールです。堆積性のオパールは水分量が少ないことが特徴と言われています。
産出されるオパールの種類はブラックオパール、ホワイトオパール、ライトオパール、ボルダーオパールがよく産出されています。

メキシコ

メキシコのオパールは火山性です。火山性のオパールは、どんな特徴があるのかというと、堆積性より水分量が多く透明感が多いです。火山活動の影響で比較的短い時間で、そして高温の状態で形成されたのがメキシコ産やエチオピア産に代表される”火山性”のオパールです。

クリスタルオパール

ファイアオパール

カンテラ

出典:http://www.suwagem.com/

エチオピア

エチオピアのオパールはメキシコ産と同じく火山性です。水分量が多く透明感が多いです。エチオピアのウェロオパールが大量に流通し始めたのは、10年程前の2006年頃とごく最近です。ウェロオパールまだまだ市場価値の新しいオパールですが、オパールと言えばオーストラリア、メキシコという一般常識を覆すほどの勢いです。半透明のイエロー~オレンジのボディが主流で、強い遊色が特徴です。その中でも赤斑がみられるものの評価が高まります。近年発見されたこともあり、他のオパールと比べると比較的に手に入れやすい価格帯のものが多いため、オパールデビューには最適ではないでしょうか?

まとめ

今回は、産出地で特徴が違うオパールをご紹介してまいりました。いかがでしたか?

オパールは産出地によって産出される種類が変わることがわかってもらえたのではないでしょうか彩変化を持つオパールは、日本国内で特に人気のあるジュエリーです。ぜひ、お気に入りのオパールを探してみてはいかがでしょうか

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