アメシストの特徴や評価基準をご紹介

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日本でも非常に知名度が高く古くから愛されてきたことから、アメシストという宝石を所持している方は多いのではないでしょうか。この宝石は、『紫水晶』と呼ばれ、その名前からもわかるように、石英から採られる水晶の成分の違いによって美しい紫色を発色するのです。
この宝石は、パワーストーンなどとしても取り扱われることから、非常になじみ深い石の一つですが、どういったものが高い評価を受けるのか気になる人も多いのではないでしょうか?今回は、そんなアメシストの基礎知識についてご紹介します。

アメシストの基礎知識

アメシストは、日本国内でも比較的リーズナブルで手に入ることから非常に高い人気を誇る宝石です。一般的にはアメジストと呼ばれることの方が多いのですが、英名では「Amethyst」と表記されるため、宝石業界では『アメシスト』と濁らないのが普通です。
この宝石は、冒頭でご紹介したように『水晶(クォーツ)』の一種であり、実は日本国内でも産出されています。世界的に有名な産出国としてはブラジルが有名で、宝石として市場に出回っているアメシストのほとんどはブラジル産と言われています。ただし、スリランカやアフリカなど赤道付近ではよく発掘すると言われています。
アメシストの特徴として、ぜひ覚えておきたいのは、「紫外線に当たると脱色してしまう…」ということです。アメシストは、アレキサンドライトのように即座に色が変わってしまうなんてことはないのですが、長時間紫外線に当たってしまうと、徐々に色あせてしまいます。そして、色抜けしてしまったアメシストに関しては、二度と元の色を取り戻すことができません。
こういった特徴がある事からも、アメシストをあしらたったジュエリーを扱い場合には、保管場所など、しっかりとした管理をする必要があるのです。なお、アメシストのもととなる石英自体の硬度が低く、普通の生活の中で使っているだけでも傷がついてしまう可能性があるので、そういった点も注意しましょう。

ブラジル産アメシストの特徴

ブラジル産の物は、全体的に黒っぽく深い色合いをしているのが特徴です。もちろん、品質が高く非常に美しい色合いのものもありますが、一般的に売買されているもや、土産物店などで手に入るようなものは、一般の人が見ても黒さがはっきりとわかると思います。
また、ブラジル産アメシストには黒い斑点のようなものが入り込むことも多いです。宝石は、こういったインクルージョンが価値を下げる原因となりますが、不純物の入り方によっては通常の物よりも高い評価を受ける場合があります。

ウルグアイ産アメシストの特徴

ウルグアイ産のアメシストは、非常に深い紫色が特徴で、研磨してもとても美しい見た目になると言われています。ただし、結晶自体は小粒な物がほとんどで、大きな石が産出されるのは非常に稀です。
また、通常のアメシストと比較しても硬度がやや低いので、取り扱いには注意が必要でしょう。

アメシストの価値基準

アメシストは「紫色の宝石」というイメージを皆さん持っていると思いますが、実は深い紫もあれば、淡いライラックカラーの物もあるなど、豊富なカラーバリエーションがあるのです。そして、アメシストの価値は、なんといってもその色味が重要となり、色が深い物ほど高い評価を受けるのです。
ただし、いくら深い色を持っていたとしても、透明度がなければ価値は下がってしまいますので、色味と合わせてその透明度にも注意しておく必要があるでしょう。また、上述したように、アメシストは非常に傷がつきやすい宝石ですので、表面に傷などが入っていないか注意深く確認しておきましょう。

まとめ

今回は、日本国内でも古くから愛されてきたアメシストについてご紹介しました。本稿でもご紹介したように、単純に「紫色の宝石」とイメージされるアメシストでも、実は非常に豊富なカラーバリエーションがあり、その紫色の出方によって大きく価値が異なるのです。このアメシストに関しては、その美しさのわりに手ごろな価格で販売されていることも多く、所持している方も非常に多いと思います。
宝石は、どの石であっても同じような保管方法をしていれば良いと考える人も多いのですが、石ごとに弱点が異なります。アメシストは、紫外線に弱い、比較的傷がつきやすいという弱点がありますので、それを意識して大切にしましょう。

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