カラーダイヤの中でも希少性の高いオレンジダイヤモンドについて!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

皆さんは、ダイヤモンドと聞けば無色透明の宝石を思い浮かべることでしょう。しかし、ダイヤモンドという宝石は、非常に豊富なカラーバリエーションを持っており、特に近年ではカラーダイヤモンドの人気が急上昇していると言われています。有名なカラーダイヤと言えば、ピンクダイヤなどがあり、この辺りは市場でもよく見かけることでしょう。しかし、中には非常に希少価値の高いカラーダイヤも存在しており、オークションなどでしか目にすることができないようなものもあるのです。
特に、オレンジ色のダイヤモンドは、カラーダイヤの中でも非常に希少価値が高いと言われています。今回は、そんなオレンジダイヤモンドの基礎知識をご紹介します。

ダイヤモンドに色がつく理由は?

それではまず、ダイヤモンドにカラーがつく理由から考えていきましょう。上述したように、無色透明のイメージが強いダイヤモンドですが、実は非常に豊富なカラーバリエーションを持っています。それでは、ダイヤモンドに色がつく理由は何なのでしょうか?答えから言ってしまいますが、「完全な科学的証明はまだされておらず、不明な部分が多い」です。
残念ながら、科学技術が発展した現在でも、ダイヤモンドにカラーがつく理由は完全には判明していないのです。こういわれると、逆に神秘的な感じがして好ましいとすら思えますね。「色がつく理由は完全に判明されていない」と紹介しましたが、いくつかダイヤモンドに色がつく理由がわかっています。それは、「放射線の照射などによって結晶構造が変化した」、「ダイヤモンドの生成過程で、何らかの不純物が混ざり、それによって色が生じる」です。参考として、いくつかのカラーダイヤの色の要因を以下でご紹介します。

  • ピンクダイヤモンド・レッドダイヤモンド⇒結晶内に窒素元素が取り込まれ、隣の炭素元素が欠けることでピンクや赤を発色
  • ブルーダイヤモンド⇒結炭素元素1億個中5~6個以下の割合でホウ素元素が含まれることで青色になる
  • グリーンダイヤモンド⇒取り込んだ窒素元素2個に挟まれた炭素原子が欠けることで緑色を発色

カラーダイヤの発色原因は上記のようなことだと言われています。

オレンジダイヤモンドの価値

それではオレンジダイヤモンドの価値についてご紹介しましょう。ファンシーカラーダイヤモンドは、全般的に価値が高いです。特にブルーダイヤやピンクダイヤは人気も高く高額で取引されることが多いです。
それではオレンジダイヤモンドに関してはどうでしょうか?あまり聞いたことが無いカラーダイヤですし、人気も価値もそこまでないのでは?と考える人も多いようですが、実は非常に高い評価を受け、スイスで開催されたオークションではなんと31億円の値段がついたこともあるのです。
そもそもダイヤモンドのカラーグレードで考えると、黄色に近づくほどグレードが下がるということもあり、「黄色に近いオレンジは価値が低い」と考えられがちです。しかしオレンジダイヤモンドに関しては、非常に発見率が低く、希少価値が高いということもあり、通常のカラーダイヤモンドよりも高い評価を受ける場合が多のです。実際に、ビビットオレンジのカラーを持つダイヤモンドは市場に流れるようなことはなく、ほとんどの場合、オークションでしか手に入らない…といった感じの希少性を持っています。ビビットグレードのイエローを持つダイヤモンドと比較した場合、その価値は10倍以上にもなると言われています。
ただし、ファンシーライトオレンジのグレードであれば、一般でも手に届きやすい価格帯で販売されていると思います。オレンジダイヤモンドに出会った時には、奇跡の出会いと考えてぜひ手に入れてみてほしいものです。

まとめ

今回は、宝石の王様とも言われているダイヤモンドについて、無色透明でないカラーダイヤモンドの基礎知識をご紹介しました。本稿でもご紹介したように、ダイヤモンドに色がつく理由は現在になっても完全に判明されておらず、それが逆に神秘的で良いという人も多いです。ピンクダイヤモンドなどであれば、ジュエリーショップなどでもよく見かけるようになっていますし、無色透明のものよりも好みだという方も多いのではないでしょうか。
オレンジダイヤモンドに関しては、日本国内の市場に出回ることもあまりありませんので、人気も価値も低いと勘違いしている人が多いようです。しかし、本稿でご紹介したように、非常に希少価値が高いダイヤモンドの一つですので、気に入るものに出会えた時には、そのタイミングを逃さないようにしましょう!

SNSでもご購読できます。