ルビーの中でも高値がつけられる条件って何?

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ダイヤモンド、サファイア、エメラルドと並び「4大宝石」としても有名なルビー。ルビーは、欧州を中心に世界中で高い人気を誇る宝石で、なんと希少性ではあのダイヤモンドを超えると言われます。そのようなルビーですから、ほとんどの方がルビーは総じて高額だ…と考えているのではないでしょうか。もちろん、宝石の中でも特に人気の石ですから、安価なものではないのですが、ルビーだからと言って全て同じ評価になるわけではありません。
今回は、ルビーの中でも、特に高値がつけられる条件をいくつかご紹介します。

ルビーの価値をあげる条件は?

深く、美しい赤色で『宝石の女王』とも言われるルビーですが、全ての石が同じ価値を持つわけではありません。ここでは、同じ大きさのルビーで比較した場合、より高額な価格になる条件をいくつかご紹介します。

ミャンマー産ピジョンブラッド

ルビーの価値は、赤色の濃さや、透明度で変化します。そしてルビーの中でも特別な評価を受けるカラーには名称がつけられています。

  • 妖艶かつ鮮やかな赤色⇒ピジョンブラッド
  • 落ち着きと高級感を持つ赤色⇒ビーフブラッド
  • 透明度が高くピンクに近い赤色⇒チェリーピンク

ルビーのカラーで特別な名称を付けられているのはこの3つです。そして、この3種類の中でもピジョンブラッドを持つルビーが最も価値のあるルビーとされるのです。
ルビーの産地としては、スリランカやベトナム、タイなどもありますが、特に有名なのはミャンマーのモゴックです。モゴック鉱山で産出されるルビーは、非常に高い希少価値があるとされ、美しいピジョンブラッドを持った宝石が採れるのです。しかし、近年では産出量が減っており、今後さらにその価値が上昇すると考えられています。
ルビーの価値を判断する場合、色味が非常に重要とされ、薄すぎても濃すぎても評価を下げてしまいます。また、暗すぎる色味もマイナス評価になってしまいます。

加熱処理がされていないルビー

宝石本来の美しさを引き出す処理の一つに、加熱処理があります。処理された宝石はNGだと考えている人も多いかもしれませんが、実は市場に出回っている多くのルビーは加熱処理をされており、それによりその石が持つ本来の明度や色味を引き出しているのです。
しかし、ルビーの中には、ごくまれに何の処理をしなくても美しいカラーを発色しているものも存在するのです。こういった加熱処理をされていないルビーは、「非加熱ルビー」などと呼ばれ非常に高い価値をつけられます。
宝石に対するこういった加熱処理は、鑑定書に記載されていますので、本当に非加熱なのかは鑑定書で確認するようにしましょう。

スター効果を持つルビー

最後は、スター効果を持つルビーです。ルビーやサファイアなどのコランダムから生まれる宝石は、稀にスター効果を持っているものがあります。スター効果は、光の反射によって、宝石表面にまるで星のような6本の白い線を出現させるものです。こういった効果は、色味や形など、バランスよく整っているものだけに出るものですので、スター効果を持つルビーは、その希少性の高さから価値が上がるのです。
因みに、スター効果を持つ宝石は、スタールビーやスターサファイアなどと呼ばれます。

まとめ

今回は、ルビーの中でも特別な評価を受ける条件についてご紹介しました。この記事でご紹介したように、同じルビーでも特定の要素を満たしているものは、通常のルビーよりも高い評価を受け、その分値段も高くなるのです。当然、希少性が高いため高額になりますので、出会いたくてもなかなか出会えるものではありません。したがって、もし気に入ったものに出会えた時には、ぜひ手に入れてほしい物です。

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