夕日のように美しいオレンジを持った宝石にはどのような物がある?

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今回は、夕日のように美しいオレンジ色を持ったさまざまな宝石をご紹介します。美しい色を持ったカラーストーンといえば、深いブルーのサファイアや、鮮やかな赤色を持ったルビーなどが思い浮かびますが、どこか明るいイメージを与えてくれるオレンジ色は、近年人気のカラーの一つです。しかし「オレンジ色の宝石とは?」と聞かれても、すぐに「これだ!」と特定の宝石を思い浮かぶ人は少ないかもしれませんね。
そこで今回は、筆者がオススメするオレンジ色の宝石をいくつかご紹介します。

オレンジカラーを持った宝石いろいろ!

それでは、近年非常に高い人気を誇るオレンジ色の宝石についてご紹介していきましょう。

スペサルティン・ガーネット

ガーネットといえば、和名でザクロ石といわれるように濃い赤色の宝石と思われがちです。しかし、ガーネットの中にもさまざまなカラーがありその中でもマンダリンオレンジのような美しいオレンジ色をしたガーネットがあるのです。
オレンジのガーネットは、1800年代ドイツの「Spessart」で発見されたため、地名をとって「スペサルティン・ガーネット」や「スペサータイト(或いはスぺサルタイト)ガーネット」と呼ばれています。このオレンジガーネットは、他のガーネットと同様にアルミニウム珪酸塩+αという化学組成で成り立っているのですが、『+α』の部分がマグネシウムや鉄でなく、マンガン元素の時に特徴あるオレンジ色を発色します。ちなみに、オレンジの中でも赤橙色のような色合いをしたタイプは「タンジェリン・ガーネット」、少し黄色味を帯びたオレンジのものは「マンダリン・ガーネット」と呼ばれます。

オレンジサファイア

サファイアと聞けば、誰もが深いブルーを持った宝石をイメージするのではないでしょうか?しかし、実はサファイアにはブルー以外のカラーもたくさんあるのです。そもそもサファイアはコランダムという鉱物で、赤色が特徴のルビーと鉱物的には同じものなのです。そして、コランダムの中でも赤色を持っているものはルビー、それ以外はサファイアと呼ばれる宝石なのです。
そんなサファイアの中でも、近年オレンジ色を持ったサファイアは非常に高い人気を持っており、『皇帝のサファイア』などと呼ばれることもあります。夕日のような鮮やかなオレンジカラーを持つサファイアは、特別な人気を持っており、『インペリアルサファイア』や『サンセットサファイア』などと呼ばれ、通常のサファイアより高値がつくことも珍しくありません。基本的に、オレンジ色が強く、濃いオレンジ色を持ったものほど評価が高くなります。

サンストーン

最後は、「太陽の石」とよばれているサンストーンです。サンストーンには、オレンジ、ピンク、赤、そして褐色などのカラーバリエーションがありますが、美しいオレンジ色をもったものは、本当に太陽のような美しさを持っています。
このサンストーンは、宝石表面の下から発生する乳白色の光沢または輝きを持っており、アベンチュリン効果やシラーを持つ宝石として高い人気を誇っています。正式名称はヘリオライトというのですが、オレンジ色や黄色のキラキラした輝きを放つ石であることから、ギリシア語で太陽を意味するサンストーンと名付けられたと言われています。ちなみに、サンストーンは産地によって色味が変わるという特徴があります。

まとめ

今回は、宝石の中でも近年非常に高い人気のあるオレンジカラーを持った宝石をご紹介しました。上述した以外にもオレンジカラーを持った宝石はさまざまありますが、筆者個人的にオススメの宝石をご紹介しました。
カラーストーンといえば、ブルーのサファイアやレッドのルビー、グリーンカラーのエメラルドなどが有名ですが、これから本格的な夏を迎えますので、太陽のような美しいオレンジカラーのジュエリーを身に着けて出かけると良いのではないでしょうか!

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