古くから日本で人気の宝石と言えば真珠ですね。真珠をあしらったジュエリーは、冠婚葬祭で身に着けるジュエリーの代表のため、大人の女性であれば必ず所持していたい宝石です。しかし、そんな真珠にも偽物が出回っているってご存知でしょうか?
今回は、偽物真珠をつかまされないため、真贋の見極めポイントをご紹介します。
偽物にも種類がある!
まずは、偽物真珠の種類からご紹介しておきましょう。「イミテーションパール」などと呼ばれる偽物の真珠ですが、全てが同じものなのではなく、いろいろな物があります。ここでは、その中でも市場に良く出回っている偽物真珠をご紹介します。
- 貝パール
イミテーションパールの中でも精巧で、特に判別がつきにくいのがこれです。貝パールは、養殖真珠で使用される貝から作った核に真珠の箔を吹き付けたものです。これは、重さや見た目が本当に似ているので判別が難しいです。 - プラスチックパール
名称からわかるように、プラスチックの核に真珠の箔を吹き付けたものです。このタイプは、本物の真珠と比較して、軽いことや光沢が少ないと言われます。 - ガラスパール
ビーズを核としたイミテーションパールです。プラスチックパールなどと比較すると、本物に近い重みがあります。 - コットンパール
コットンを硬く圧縮し、それを核にしているものがコットンパールです。綿が核ですので、プラスチックよりもさらに軽量になり判別はしやすいと思います。
見た目から判断するポイント
完璧な鑑別を行うには、専門の知識や機器が必要になります。しかし、真珠の真贋を見極めるにはいくつかのポイントがありますので、まずは以下の事を頭に入れて、じっくりと判別するようにしましょう。
完璧すぎるものは注意
真珠の真贋について、本物であれば、傷一つなく均等なバランスでとても美しい物だと思う人が多いでしょう。しかし、この考えは大きな間違いです。本物の真珠は、貝を核とする自然の産物ですので、一つ一つ形や形状が異なるのが普通です。したがって、傷一つない、完璧に形や大きさが整った真珠のネックレスなどは偽物を疑った方が良いです。
真珠は上述の通り、自然が作る物ですので、傷ひとつない完璧に均等な物はほとんどありません。ごくまれに、完璧と言えるほど美しいバランスを持った物もありますが、これらを利用してネックレスを作ることなどほぼありません。
糸を通す穴の部分を確認
ネックレスにする場合、糸を通すために真珠に穴をあけます。この穴をしっかりと確認することで真贋の判別が可能です。本物の真珠であれば、ドリルなどでもきれいな穴が開くのですが、偽物の場合は、表面の塗装やコーティングがドリルによってはがれてしまうことがあるのです。そして、そのはがれたものが穴をふさぐように出っ張っていることがあります。
光沢の違い
これは少し難しい方法ですが、真珠の光沢で真贋を見極めることもできます。偽物の真珠は、真珠箔を塗っているだけですので、自然な光沢を持つことができません。品質の悪い真珠であれば、本物でも鈍い光沢しか持たない物もありますが、質の良い真珠であれば、光を当てた時に鮮やかな輝きを放つので、一般の方でも違いが判ると思います。
その他の判別ポイント
真珠の真贋は、手に持ってみて判別することも可能です。
重さで判断する
本物の真珠であれば、サイズに対してほのかな重みを感じます。しかし、プラスチックやコットンパールについては、持ってみてもまるで重みを感じることがないので、とても分かりやすいです。1粒だけで比較したのではわかりにくいですが、ネックレスなど、複数の真珠を使用しているものであれば有効な判別ポイントです。
表面にざらつき
表面を撫でてみて、ざらつきを感じるようなら本物の可能性が高いです。偽物は表面塗装がされているだけですので、表面を撫でてもスベスベでざらつきなどありません。しかし、自然に作られた真珠は、細かな凹凸などがあるのです。
表面の冷たさ
本物の真珠は、持ってみた瞬間にひんやりとします。しかし、偽物パールの場合、生暖かく感じることがあります。ただし、長く持っていると、体温が移ってしまうので、数秒で判断するようにしましょう。なお、ガラスパールに関しては、本物と同じようにひんやりとするものがあるので注意しましょう。
まとめ
今回は、真珠の真贋を自分で見極めるためのポイントをご紹介しました。真珠は、日本人にとって非常になじみ深い宝石であるため、その分偽物も多いと思っておいた方が良いでしょう。絶対に偽物をつかまされたくないと思うのであれば、上述のようなポイントをしっかりと覚えておき、購入前にチェックするようにしましょう。