ゴールドなのにアレルギー!?イエローゴールドに含まれるアレルゲンについて

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近年では、様々なアレルギーが認知されており、食品業界などであれば商品へのアレルゲンの表示など細心の注意が払われています。これは体内に入れるわけではないジュエリー業界であれば関係なさそうな話ですが、実は『金属アレルギー』があるためジュエリーも無関係ではないのです。特にジュエリーに頻繁に使用されるゴールドは注意が必要です。昔は、「ゴールドはアレルギーを起こさない」なんて言われていましたが、実は程度の問題であり、金でアレルギーを起こす方は少なくありません。特にイエローゴールドであれば3つの金属が使われていますので、どれかが引っかかればアレルギー症状が出てしまうのです。そこで本稿では、イエローゴールドに含まれるアレルゲンについてご紹介します。

金属アレルギーとは

それではまず、金属アレルギーとは何なのかについて簡単にご紹介しておきましょう。アレルギーは、簡単に言うと、人間が持つ免疫細胞が過剰な防衛反応を示すことです。
通常、人間の体は、体内に異物を取り込んだとしても、吸収はせずにそのまま排出するようにできています。しかし、害を与えるものだと判断した場合には、免疫細胞が有毒物を攻撃し死滅させたうえで排出するのです。これが所謂「かぶれ」の原因です。アレルギーは、有毒物だと一度判断したものが体内に入ってきた場合に、免疫細胞が過剰に反応して起こす炎症です。
金属の場合も同様で、金属を身に着けている時に、体のたんぱく質と微量に金属成分が反応したときに、免疫細胞が有害と判断した場合、これを破壊しようと炎症を起こしてしまうものなのです。特にイエローゴールドの場合は、複数の金属の合金ですので、どれか一つに反応が起これば、金属アレルギーを起こしてしまうわけです。

イエローゴールドに含まれる金属

それでは、イエローゴールドのアレルゲンは何なのか?という点を見ていきましょう。上述していますが、イエローゴールドは単一の『ゴールド』ではなく、そのほかの金属と合金化したものです。イエローゴールドは銀と銅を合金化して、あの特徴的なカラーを発するのですが、含有させる成分によって幅広いカラーバリエーションがあるのです。
例えば、K18の場合、

  • 銀と銅のバランスがほぼ半々→ イエローゴールド
  • 銀の比率が多い→ グリーンゴールド
  • 銅が多い→ ピンクゴールド→ レッドゴールド

イエローゴールドは、上記のように含有される銀と銅の割合によって色合いが変わります。つまり、イエローゴールドは銀も銅もアレルゲンとなるのです。

自分のアレルゲンは調べておきましょう

ここまではアクセサリーでもアレルギー反応を起こすことがあることをご紹介しました。それでは、金属アレルギーを起こさないためにはどうすればいいのでしょう。
まず第一に行うべきことは、自分のアレルゲンが何なのか?という事を知っておくことでしょう。現代では、ほとんどの皮膚科でパッチテストなどを利用したアレルギー検査を行ってくれます。自分のアレルギーの原因となる金属を知っておけば、アクセサリーを選ぶときに危険なものを避ける事が出来ます。ただし、アレルゲンは永遠に変わらないというわけではなく、突然アレルギーを起こすことがあるので注意しましょう。アクセサリーを身に着けた時、かぶれてしまったといった場合には、必ず病院に行って検査してもらいましょう。

まとめ

今回は、ジュエリーに頻繁に利用されるイエローゴールドによる金属アレルギーについてご紹介しました。本稿でもご紹介しているように、イエローゴールドには複数の金属が利用されているため、どれか一つの金属が引っかかってしまうとアレルギーが出る場合があります。また、今までは問題なかったアクセサリーでも体調によって突然アレルギーが起こることがあるので注意が必要です。
今まで自分のアレルゲンを検査したことがないという人は、これを機会に病院などでパッチテストを受けてみてはいかがでしょうか?自分のアレルゲンを知っておけば、予め危険な金属を避けることが出来ますので、損はありませんよ!
そして、知識の詳しい、高級・高品質のジュエリーショップから購入することも大切かもしれません。

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