海の様な青色を持つアクアマリン。産地別特徴をご紹介します!

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透明感のある淡いブルーが非常に美しいアクアマリンですが、比較的手頃な価格で販売されている物も多くあり、アクアマリンのアクセサリーを所持している方も多いのではないでしょうか?そのため、アクアマリンに関して一段下に見ている人もいるかもしれませんが、一口にアクアマリンといっても、産地ごとにその特徴や価値は異なるものなのです。
そこで今回は、多くの人に人気の高いアクアマリンに関して、産地別の特徴についてご紹介していきたいと思います。

アクアマリンの基本情報

和名/英名 アクアマリン/Aquamarine
属性 ベリル(緑柱石)
硬度 7.50 – 8.00
屈折率 1.56 – 1.60
比重 2.68 – 2.74
主な産地 ブラジル、モザンビーク、ナイジェリア、タンザニア、ザンビア等

アクアマリンは、3月の誕生石としても有名ですが、近年では『幸せな結婚を象徴する石』として、女性から非常に人気が高まっているそうです。鉱物的には、エメラルドなどと同じベリル系の鉱物になるのですが、色合い範囲は透明感のある帯青色から空青色をしています。また、この色合いの美しさがアクアマリンの人気の理由とも言われ、青が強いものでも成分上、サファイアのような深いブルーを示すことはありません。因みに、皆様も淡い色をしたアクアマリンをよく見ることでしょうが、価値的には色が濃いものほど高くなります。ただし、いくら濃いブルーを示していたとしてもそこに灰色味が現れると評価は下がります。

アクアマリンの産地別特徴

アクアマリンの代表的な産地はブラジルですね。ほかにも、現在では、アフリカ系の産地からも高い評価を受けるアクアマリンが産出されるようになっています。アクアマリンは産地別にどのような違いがあるのか、現在の主要産出国い別にくらべてみましょう。

ブラジル産アクアマリン

アクアマリンといえばブラジルと言われるほど、評価の高いアクアマリンが産出されるのがブラジルです。ブラジルで産出されるアクアマリンは、大粒で傷も少なく、純色に近い淡いブルーのものが多く産出されます。産出されたあとに、加熱処理を施し、グリーンの色味を取り除くため、本当に美しいブルーが現れており、経年で色が変化することもなく、非常に高い評価を受けています。因みにアクアマリンの最高峰と言われるサンタマリアアクアマリンは、ブラジルのミナス・ジェライス州にあったサンタマリア鉱山で非常に高品質なものが産出することにより、特別についた名前です。現在はこの鉱山が閉山したため、正真正銘のサンタマリアアクアマリンは市場に出回っているもののみとなっています。

ナイジェリア産アクアマリン

アクアマリンの産地と言えば長らく上述のブラジルでしたが、近年ではアフリカで高品質の物が産出すると人気です。その中でも有名なのがナイジェリアで、ナイジェリアで始めてアクアマリンが産出したのが1983年からです。
まだまだ比較的新しい産地ですが、サンタマリアアクアマリンにも負けないほどの濃いブルーをした高品質なアクアマリンが採れることもあります。ただし、一般的には傷やひび割れが見られる物がブラジルのものよりも多いため、加熱処理などは行われず天然のまま出回る事がほとんどです。ナイジェリア産のアクアマリンは、品質や大きさ、明度に大きなバラつきが見られるので、購入の際はしっかりと選びましょう。

モザンビーク産アクアマリン

モザンビークはナイジェリアよりさらに新しいアクアマリンの産地です。1991年よりアクアマリンの採掘が始まり、このモザンビーク産アクアマリンの特徴は色味が濃い物が多いということです。そのため、現在では、高品質のアクアマリンが産出する国として有名ですね。ただし、モザンビーク産のアクアマリンは、色目が濃く出すぎて、グレーがかったあまり美しく見えないのも多いので注意が必要です。

まとめ

今回は、海のような淡いブルーが美しいアクアマリンについてご紹介しました。アクアマリンは、比較的安価で手に入れることもできますし、プレゼントジュエリーとしても非常に人気が高い宝石の一つですね。
しかし、本稿でもご紹介しているように、「安価」というイメージを持っている人の多いアクアマリンですが、実際には高品質なものはそこまで安価でもなく、非常に高値で取引される人気の宝石という一面もあるのです。特にアクアマリンの最高峰であるサンタマリアアクアマリンなどとなると、現在市場に出回っているものしかありませんので、今後もどんどん値段が上がっていってしまうことでしょう。手に入れるなら早いほうがいいかもしれませんね!

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