太陽の石として崇拝されていたペリドット!産地別の特徴をご紹介!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回は、ペリドットの産地別特徴をご紹介します。ペリドットは、非常に爽やかなオリーブグリーンの宝石で、古くから『太陽の石』として崇拝されています。美しいグリーンカラーを持つペリドットは「イブニング・エメラルド」などとも呼ばれるのですが、光の屈折率も高く、ダイヤモンドのような美しい輝きも楽しむことができます。
しかし、一口にペリドットと言っても、産地によって微妙な違いがありますので、本稿ではそれぞれの特徴をご紹介します。

ペリドットの産地と、それぞれの特徴

それではペリドットの産地と、産地ごとに異なる特徴をご紹介します。ペリドットの主な産地と言えば、ミャンマーやアリゾナ、ノルウェー、ブラジル、ケニアなどが有名です。ちなみに、初めてペリドットが見つかったのは、エジプトのザバルガッドなのですが、残念ながらすでに枯渇しており、現在ではほとんど産出していません。
冒頭でご紹介したように、ペリドットは、鮮やかなオリーブグリーンが特徴なのですが、実は産地によって微妙に色味の違いがあるのです。以下で産地別ペリドットの特徴を簡単インご紹介します。

ミャンマー産ペリドット

まずはミャンマー産ペリドットです。ミャンマーのモゴックは、ルビーの産地としても世界中で有名ですが、実は、ペリドットに関しても色味と輝きが非常に上質な物が産出します。
特に、オリーブ系統の色味が非常に強いことが特徴で、その上や輝きや高い透明感も併せ持っています。そして通常5カラット以上の物が産出することが少ないペリドットなのですが、ミャンマーでは10カラットを超えるような大粒の物も産出することがあります。

アリゾナ産ペリドット

アリゾナは、ペリドットの産出量が非常に豊富なことで有名です。しかし、多くのペリドットが産出する反面、茶色や黒などの色味が強い低品質のものが多いのが特徴です。
ただし、アリゾナ産ペリドット全てが低品質なわけではなく、産出するものの中には非常に美しいグリーンを示すものもあります。なお、アリゾナでは、5カラット以下の小粒なペリドットがまとめて産出することも特徴で、小粒なことを生かして手ごろな価格のジュエリーに採用されることが多いです。

ノルウェー産ペリドット

ノルウェー産のペリドットは、グリーンが濃い物が多いことが特徴です。さらに、色味は淡い物であっても、全体的なカラーが均一で透明感も高く美しい物が多いです。時には、良質なペリドットが多いと言われるミャンマー産の物よりも高い透明度を持つものもあり、ペリドットの産地としても有名です。
ノルウェー産のペリドットは、ミャンマー同様に大粒の物も多く、現在ジュエリーとして出回っているペリドットにはノルウェー産が多く使用されています。

ペリドットの価値基準

ペリドットは、透明度が高く、茶色味などがない、済んだオリーブグリーンを示しているものほど高い評価を受けます。ただし、色が良くても傷が多い物は価値が下がってしまいます。上述した産地の中では、ミャンマーで産出するペリドットは傷がある物が多いと言われているのですが、カットしたうえで仕上げるため、最高品質と評価されるものが多いのです。
ペリドットは、古代から高い人気があった宝石ですが、19世紀ごろよりほかの宝石も多く出回るようになったことから、一時期人気が低下した歴史もあります。しかし近年では、高い透明度と輝きを持つ宝石としてその美しさが見直される傾向にあります。
ちなみに、ペリドットの品質は、微妙な色味の違いをチェックする必要があるため、宝石の知識があまりない人が自力で判断するのは少し難しいです。したがって、専門の鑑定士さんなどにアドバイスをもらうのがオススメです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。