歴史から見るベルギーとダイヤモンドの関係

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皆さんはベルギーと聞けば「チョコレート」や「ワッフル」などのスイーツやビール、中にはアニメの「フランダースの犬」を思い浮かべるかもしれませんね。しかし宝石業界からすると、世界中からダイヤモンドが集まる国がベルギーで、そしてベルギーの大都市アントワープはダイヤモンド産業の中心地とも言われます。今回はそんなベルギーとダイヤモンドの関係についてご紹介したいと思います。

ダイヤモンドの中心地アントワープとは?


ダイヤモンドという石は非常に硬いとということは皆さん聞いたことがありますね。古代ではインドなどで大量のダイヤモンドが産出されていたと言われていますが、当時は現在のような研磨技術もなく、なんと木の円盤で気の遠くなるような時間をかけて削っていたそうです。そんなダイヤモンドの研磨技術が飛躍的に上がったのが13世紀や14世紀です。そしてとうとう15世紀にベルギーでダイヤモンドでダイヤモンドを磨くということが発見されたのです。

ダイヤモンドの聖地アントワープ

ダイヤモンドが宝石として高い価値を持つようになったのが、そもそも15世紀にベルギーの研磨職人ベルケムがダイヤモンドの研磨技術を見つけたことによると言われています。こう考えるとダイヤモンドを生み出したのがベルギーと言ってもいいかもしれませんね。
ベルケムがダイヤモンドの研磨技術を見つけた後もベルギーの職人の間で研磨技術は改良を重ねられながら代々にわたってその技術は伝えられていきました。アントワープは現在でもこうやって受け継がれた研磨技術を持つ職人が多く暮らす街で、ダイヤモンドカットの代名詞と言われる『ラウンド・ブリリアントカット』もアントワープで生まれたカットです。

宝石の王様と言われるベルギーダイヤモンド

アントワープは古くからダイヤモンドの街として有名で研磨職人が多いということもあり、現在では世界中からダイヤモンドが集まります。なんとアントワープに集まるダイヤモンドの量は世界中の85%にも上ると言われています。驚きですね・・・そしてアントワープにあるダイヤモンド取引市場は『ダイヤモンド街』とも言われ、この周辺には多くのダイヤモンド関連会社や宝石店、ダイヤモンド博物館などもあり観光地としても多くの人が集まります。
このように世界中から集まる良質なダイヤモンドと、世界でも屈指の研磨技術を持つ職人がいるベルギーで製造されるベルギーダイヤモンドは『宝石の王様』とも称されるほど高品質で、世界中で愛される至高の宝石として有名です。

まとめ

今回は世界中からダイヤモンドが集まる街ベルギーのアントワープとダイヤモンドの関係についてご紹介いたしました。現在までつながるダイヤモンド研磨技術を発見したのがベルギーだったのですね。それもありベルギーには現在でも高品質なダイヤモンドが集まり、そこで加工されるダイヤモンドは世界的にも信頼の高いベルギーダイヤモンドとして流通しているのですね。ダイヤモンドの質にこだわりたい場合は産地にも注目すると良いかもしれませんね!

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