豊富なカラーが魅力のトルマリン!その種類と価値基準をご紹介します。

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和名では『電気石』と呼ばれるトルマリンと呼ばれる宝石はご存知でしょうか?トルマリンと言えば幻の宝石とも呼ばれるパライバトルマリンが非常に高い人気を誇っていますが、実はカラーバリエーションが豊富で、さまざまな色を楽しめる宝石として他のカラーもとてもオススメな宝石です。
今回は、そんなトルマリンについて、カラーの違いとそれぞれの価値基準についてご紹介します。

トルマリンの基礎知識

まずはトルマリンがどのような特徴を持った宝石なのか、その基礎知識について簡単に触れておきます。トルマリンは、鉄・アルミニウム・リチウム・ナトリウム・カリウムなど、成分元素が複雑に混ざり合う鉱物で、約10種類のグループから成り立っています。この複雑な成分から、トルマリンには非常に多くのカラーバリエーションがあることが特徴で、さまざまな楽しみ方ができる宝石としてオススメです。
トルマリンは、世界各地で産出する宝石としても有名で、その産出国はブラジル、アメリカ、タンザニア、ケニア、マダガスカル、アルゼンチン、オーストラリア、ネパール、ロシアなど非常に多いのも特徴と言えます。この中でも特に産出量が多く色彩豊かなトルマリンが取れると有名なのはブラジルのミナス・ジェライス州です。
ちなみに、トルマリンという名称の由来は、スリランカのシンハリ語で「宝石の砂粒」を意味する「トゥルマリ」からきていると言われています。

トルマリンのカラーバリエーション

それでは、さまざまなカラーのトルマリンと、その価値基準についてご紹介します。数が非常に多いので、簡潔に説明しましょう。

パライバトルマリン


トルマリンと言えば『パライバトルマリン』です。パライバトルマリンは冒頭でもご紹介したように、幻の宝石とも言われるほど産出量が少なく、非常に高値で取引されます。パライバトルマリンは、鮮やかなネオンブルーが特徴で、この美しい青色は銅が多く含まれることによります。鮮やかなネオンブルーが美しいものほど評価が高くなります。

ピンクトルマリン

ピンクトルマリンは、名前からも分かるようにピンク色のトルマリンで女性から非常に高い人気があります。ただし、ピンク色に関しては白に近い薄いピンク色をしたものから、下で紹介するルベライトのような濃い赤味を帯びたピンクまで非常に幅広いものがあります。因みに、ピンクトルマリンと、ルベライトに厳密な境界線はなく、一定の濃さと赤味があるものをルベライトと呼びます。基本的に濃いピンクを示すものほど評価が高くなります。

ルベライト

ピンクトルマリンでも紹介しましたが、赤味が濃く強いものはルベライトと呼びます。このルベライトは、非常に美しい赤色を示すのですが、赤色の宝石の代表ルビーと比べると比較的安く手に入れることができるため、若い女性に高い人気があります。ただし、ピンクトルマリンよりも色が濃いのでインクルージョンが多く感じるという特長があります。ちなみに、ルビーでも最高評価を受けるピジョンブラッドと呼ばれる色味のものや、クランベリー色のものが高い評価を受けます。

グリーントルマリン

トルマリンの中でグリーンを発色しているものはグリーントルマリンと呼ばれます。ただし、基本的に黄色から黄緑系の色のものが多く、鮮やかな緑色のものが少ないため、鮮やかな緑色を発色しているものは、非常に価値が高く高値で取引されます。
グリーントルマリンにも、青みがかったミントトルマリンや黄色っぽいライムトルマリン、クロムを色の起源とするライムトルマリンなど種類が多くあり、これらをまとめてグリーントルマリンと呼びます。

インディゴライトトルマリン

青色と緑色の絶妙なバランスを持ったトルマリンを『インディゴライトトルマリン』と呼びます。ただし「ピンクトルマリンとルベライト」との関係性と同じく、ブルートルマリンとの厳密な境界線は非常にあいまいです。基本的に濃いカラーを示すものほど評価が高くなります。

バイカラートルマリン

ひとつのトルマリンの中に2つの色が混在しているものをバイカラートルマリンと呼びます。他の宝石とは異なり、バイカラーのトルマリンは一般的で市場でも見かけることは多いと思います。ちなみに3色が混在しているものも多く、この場合は、ウォーターメロントルマリンと呼ばれる赤、無色、緑に区切られているものが多いです。価値基準としては、色のバランスや組み合わせ、発色の良さがポイントとなります。

まとめ

今回は、さまざまなカラーを持つトルマリンに関して、カラーの種類とその評価基準をご紹介しました。トルマリンと言えば、パライバトルマリンが非常に高い価値と人気を誇りますが、それ以外のカラーの物もとても美しくオススメの宝石です。特に、カラーによっては、リーズナブルな価格で手に入れることができるため、普段使いのジュエリーとしてもオススメですよ!
ぜひ、自分好みのトルマリンを探してみてください!

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