2002年に発見された新種の宝石『アンデシン』とは?

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赤褐色の中に緑のシラーが魅力的に揺れるアンデシンはご存知ですか?この宝石は、2002年に発見と、宝石としては非常に新しい物に分類されるのですが、既に非常高い人気を誇っています。この宝石は、まだまだ産出量も少ないため、高品質の物はとても高額で取引されています。さらに、アンデシンの中にはアレキサンドライトのような変色効果を持つものもあり、カラーチェンジするものはコレクターアイテムとして高い評価を受けています。
今回はそんなアンデシンについてご紹介したいと思います。

アンデシンの特徴

宝石名 アンデシン
和名/英名 中性長石/Andesine
モース硬度 6-6.5
比重 2.55~2.67
主なカラー 赤褐色、赤色、無色、白色、灰色、緑色、淡黄系、オレンジ系、ピンク系
主な産地 チベット、モンゴル、中国、南アフリカなど

アンデシンは、ナトリウムが成分のアルバイトとカルシウムが成分のアノーサイトの中間に属する鉱物で、同じようにこの二つの成分が『一定の比率で混ざり合う』比率の違う鉱物は他にも4種類存在しています。そして、これらはまとめてフェルドスパー(Feldspar 長石)グループと呼ばれています。
因みにアンデシンは、アルバイトが50~70%で、アノーサイトがその他を占めている物です。そのほかの複合比率の鉱物も以下にご紹介しておきます。

  • アルバイト:アルバイト90~100%、その他をアノーサイト
  • オリゴクレース:アルバイト70~90%、その他をアノーサイト
  • アンデシン:アルバイト50〜70%、その他をアノーサイト
  • ラブラドライト:アルバイト30~50%、その他をアノーサイト
  • ビトーナイト:アルバイト10~30%、その他をアノーサイト
  • アノーサイト:アルバイト0~10%、その他をアノーサイト

アンデシンの価値

アンデシンは、『フェルドスパー』グループの中でも圧倒的に高値が付くことのある宝石です。特に希少価値が高いのは、透明度の高い赤色をしたアンデシンで、インクルージョンが見えないものは非常に価値が高いです。その中でもチベット産のアンデシンは美しい赤色の物があると言われています。こういったアンデシンは、他のものと区別され『レッドアンデシン』と呼ばれることもあります。
アンデシンの中にはファセットカットを施すことで、美しい赤色と緑色の変化がはっきりと見えるものもあり、コレクターアイテムとして非常に人気が高いです。

赤色系のアンデシンの中でもチベットのラサ近郊で産出するものは『チベットナイト』という別称で呼ばれ、聖石として大切に扱われています。その為、パワーストーンとしても他国で産出したものよりも高値が付きます。

アンデシンのカラーについて

アンデシンは上述のように、まだまだ発見されて間もない宝石ですが非常に人気の高い宝石です。それは、アンデシンの中でも透明度の高いものはアレキサンドライトのような多色性がみられることも人気の一つです。カラーチェンジを見せるアンデシンは、光を当てることによって、赤の中に緑、緑の中に赤など、非常に美しい色味を見せることが人気の一端になっています。
なお、基本的には赤色のアンデシンが最高の評価を受け、その次に落ち着いた緑色を示すものが人気が高いです。

最高品質のアンデシンをご紹介

ここでリジューがお勧めする最高品質のアンデシンをご紹介します。今回ご紹介するアンデシンは大迫力の25CTアップ!この大きさを誇りながら、インクルージョンを含みやすいアンデシンにはあり得ないほど透明度を誇ります。
この大きさで、オレンジとレッドが交錯する絶妙な煌めきを持つアンデシンに出会えるのは二度とないかもですよ!

まとめ

今回は、2002年に発見されたまだまだ新しい宝石のアンデシンについてご紹介しました。アンデシンは、夕焼けのような煌めく赤色が非常に美しい宝石で、透明度の高い物の中にはカラーチェンジを見せるものもあるなど、宝石としてのポテンシャルが非常に高いものです。ただし、この宝石はへき開が完全なため、非常に衝撃に弱いという特徴を持っています。その為、普段使いにも細心の注意が必要ですし、洗浄も超音波洗浄などは行わないように気を付けましょう。また、熱にも弱い性質を持っていますので、高温の場所は避け、冷暗所などに保管しましょう。
宝石質のアンデシンは、産出量も非常に少ないので、気に入ったものを見つけた時はできるだけ早く手に入れるようにしましょう!

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