ロードクロサイトとインカローズの違い

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ロードクロサイトやインカローズという宝石の名前を聞いたことがある人は多いかもしれませんね。日本国内ではどちらかというとインカローズという名前でパワーストーンとして販売されていることが多い石ですが、実はロードクロサイトとインカローズは同じものだと知っていましたか?今回はこの二つの名称の違いは何なのかという事にスポットを当てt見たいと思います。

鉱物名としてはどちらも『ロードクロサイト』。インカローズとの違いは何?

【薔薇色の宝石】とも言われる美しい赤色の宝石ロードクロサイトですが、日本等では恋愛効果のあるパワーストーン『インカローズ』として販売されていることが多いです。
そもそもロードクロサイトがインカローズと言われる所以をご紹介すると、歴史の教科書などで習ったことがあるだろう『インカ帝国』が栄えていたアンデス山脈で発見されたことにより『インカローズ』と呼ばれるようになったのです。インカローズの鉱物名はもちろん『ロードクロサイト』で、海外ではインカローズという名称自体が通じない場合もあります。この宝石は産地によって色や石の特徴なども大きく違ってきますので、その辺りもご紹介します。

宝石質のロードクロサイトは透明度が高い

まずは宝石質のロードクロサイトはどのような宝石なのかをご紹介します。宝石質のロードクロサイトは、は透明度が髙く、鮮やかな赤色をしており宝石としても非常に人気の高いです。また、最高品質のロードクロサイトが採掘されるのはアメリカのスィートホーム鉱山で、ここで採掘されるロードクロサイトは蛍光味のあるチェリーレッドカラーしていて、「世界で最も美しいロードクロサイト」と言われ高値で取引されています。しかしスィートホーム鉱山は現在では閉山しており、最高品質の物は市場に出回っているもののみとなっています。因みに、ペルーでも宝石質で大粒なロードクロサイトが産出されることはありますが、ペルー産のロードクロサイトは比較的リーズナブルな価格で取引されます。

「独特の白縞」が特徴のインカローズ

インカローズは上でも説明した通りインカ帝国が栄えていた周辺から採掘されるロードクロサイトで、具体的にはアルゼンチンのカピジータス鉱山で産出する物です。アルゼンチン産のインカローズの特徴は、鍾乳石状の鮮やかなラズベリーピンク色の石が高品質とされています。また、原石をスライスした時にまるでバラの様に同心円状に白い縞模様が入っている事も特徴で、このバラ模様も名前の由来になっています。要はインカ帝国の『インカ』とバラの『ローズ』を足してインカローズと呼ばれるようになったといことですね。

ロードクロサイトとインカローズのの違いは上の通りで、正直同じ鉱物とは思えないような違いがありますね。また、ロードクロサイトとしても産地によって大きくクォリティが違います。この違いに関していえば、それぞれの原石を見比べてみるとさらに顕著になります。下の画像はコロラド産とペルー産の原石なのですが、いかがですか?あまり宝石に詳しくない人であれば同種の宝石とは思えないほどのクオリティの違いですね。

まとめ

今回は名称は違うけど、鉱物的には同じ種類の宝石『ロードクロサイトとインカローズ』についてご紹介しました。
この宝石は本質的にはどちらもロードクロサイトという宝石になります。日本国内ではパワーストーンの人気も高く、『インカローズ』の人気も非常に人気の高いです。その為、一般の人の中にはインカローズという名前のほうが浸透しているかもしれませんね。しかし、宝石質で最高品質のロードクロサイトは鮮やかな赤色をしていて宝石の中でも非常に人気の高い宝石です。最高品質のロードクロサイトが産出されていたスィートホーム鉱山は既に閉山してしまったため、今後はトップクォリティのっロードクロサイトは高騰することが予想されます。透明度が高く大粒の物を見つけた時は『運命』と思って手に入れてほしいですね!

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