スイスにロンドン!?ブルートパーズの色彩まとめ

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宝石としても非常に評価の高い『ブルートパーズ』。クリアなブルーがとても美しく魅力的な宝石で人気の高い宝石です。
トパーズと言えば、本来は黄色からオレンジがかったものがスタンダードなのですが、トパーズの中でも青色を発色するものがブルートパーズと呼ばれます。しかし、そんなブルートパーズでも色合いの違いによって異なる名称があるって知っていましたか?今回はそんなブルートパーズについてご紹介いたします。

まずはトパーズについてご紹介

名前 トパーズ
和名 黄玉(おうぎょく)
モース硬度 8.00
屈折率 1.60 – 1.64
主な産地 ブラジル、モザンビーク、ナイジェリア、ロシア、スリンカなど

トパーズは和名が黄玉と言われる通り、現在では黄色からオレンジの色合いのものがスタンダードな宝石です。この宝石は基本的にフッ素を含むアルミニウム珪酸塩ですが産地によって異なった性質を持ちます。トパーズは宝石学上、OHタイプとFタイプに分類されるのですが、それは含有する水酸基(OH)とフッ素(F)のどちらが優勢かによってOHタイプ、Fタイプに区別されます。OHタイプのトパーズは、トパーズとして最高峰とされるインペリアルトパーズと呼ばれ、Fタイプのものは放射線処理によって彩りを与えられるのが特徴です。Fタイプのトパーズの中で『ブルー』以外の物は光にさらされ続けると退色するという特徴も持っています。

色合いによって名称が変わるブルートパーズ

それでは次にブルートパーズの色合いによる違いについてご紹介いたします。現在市場に出回っているブルートパーズについては、ほとんどが無色透明のトパーズに放射線処理を施しブルーにしています。というのも青色のトパーズが天然で生成されることは大変希少で、現在では見つかるかることはほとんどないそうです。
ブルートパーズの色合いについてですが、明確な定義があるわけではありませんが、うっすらとした青色や、鮮やかな青色など段階的に濃度がかえられています。そのブルーの濃度によって名称が違います。それぞれの色合いによる名称を簡単にご紹介すると、

  • 「スカイブルートパーズ」・・・薄いブルーで空のように明るいトパーズ
  • 「スイスブルートパーズ」・・・通常のブルーより濃く鮮やかなトパーズ
  • 「ロンドンブルートパーズ」・・・通常のブルーより暗く紺色に近いトパーズ

上記のような分類がされています。それぞれのブルートパーズがどのような色合いなのかは下の画像で確認してみてください。どれもとても美しい宝石ですが、一般的にはロンドンブルートパーズが最も美しいとされ、高額で取引されます。

スイスブルートパーズ
スカイブルートパーズ
ロンドンブルートパーズ

まとめ

今回はとても美しいブルーで非常に人気の高いブルートパーズについてご紹介しました。
ブルートパーズは近年天然で産出することはほとんどなく、放射線処理によってその美しい色が発色しています。上で説明したと通り一般的には「ロンドンブルートパーズ」の評価が高く高値で取引されるのですが、カラーの趣味は人それぞれです。ぜひ実際にそれぞれのカラーのブルートパーズを手に取ってお好みカラーを見つけてみてほしいですね!

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