赤いエメラルドとも言われるレッドベリル!なぜ希少なのかをご紹介します!

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皆さんは赤いエメラルドとも呼ばれるレッドベリルはご存知ですか?レッドベリルは『レッドエメラルド』等といったコマーシャルネームを付けられて販売されていたこともある宝石です。しかし、エメラルドは酸化クロムを発色要因とした緑色のベリルに対してつけられた名前ですので『レッドエメラルド』と言う名称は完全に矛盾しているのです。しかし、宝石には、いろいろなコマーシャルネームがつけられることも多く、意外と混乱してしまう事も少なくありません。
そこで今回は、『レッドベリル=レッドエメラルド』の様なコマーシャルネームとはそもそも何のために付けられるのかや、レッドベリルの詳細についてご紹介します。

宝石業界にあるコマーシャルネームとは?

宝石業界では、鑑別書などに使用される正式名称とは別に商取引上で用いられる『コマーシャルネーム』が結構あるという事はご存知ですか?
通常宝石の名前を付けるときには、『色+鉱物名』等の名前と、合わせて独自の名前を持っている事は非常に多いものです。例えば『イエローベリル(ヘリオドール)』や『ピンクベリル(モルガナイト)』の事を考えて頂ければ非常にわかりやすく、これらは宝石の名前として認められているものです。しかし時には、こういった宝石名とは違い商取引上つけられる『コマーシャルネーム』という物があるのです。これが冒頭でご紹介した『レッドエメラルド』ですね。上述しているようにエメラルドは皆さんご存知の緑色をした宝石で、これは酸化クロムが発色要因になっているベリルにのみつけられるものなのです。なので赤色で、しかも発色原因が異なるレッドベリルは、エメラルドとは全く関係のない矛盾した名前という事になります。

なぜコマーシャルネームがつけられるのか?

それでは、なぜ全く関係のない『コマーシャルネーム』がつけられるのでしょう。普通に考えると、消費者が混乱するだけで特にいい事はなさそうですよね!
コマーシャルネームがつけられる理由は、はっきり言うと商業的な目的しかないと言えます。これは、本来その宝石よりも価値の高い宝石の名前を連想できるようにつけ、消費者に素晴らしい宝石なのだと思わせる事が主な理由です。例えば、濃い緑色をしたペリドットを『イブニングエメラルド』と言うコマーシャルネームで販売すると言うのがわかりやすい例ですね。
しかし、レッドエメラルドと呼ばれるレッドベリルに関しては、上述の様な『価値の高い宝石に便乗する』とは少し違うのです。と言うのもレッドベリルはエメラルドと比較しても完全に価値が低いとは言えないほど希少で高価な宝石なのです。

レッドベリルとエメラルドの関係

ここまでは、宝石業界でよく使われる手段であるコマーシャルネームについてご紹介してみました。それではレッドベリルとレッドエメラルドの関係を少し詳しくご紹介しておきましょう。そもそもレッドベリルと言う宝石は、様々あるベリルグループの宝石の中でも非常に希少な宝石に位置付けられるものです。そして同じくベリルの中には、希少で有名なエメラルドと言う宝石があり、知名度の高い『エメラルド』の名前を使えばその価値を訴求しやすいといった理由で『レッドエメラルド』と言うコマーシャルネームを付けられたそうです。
個人的な意見でですが、このような名前の付け方は話を余計にややこしくして、レッドベリルの希少性やその価値が伝わりにくくなっていると思うのですが、皆さんはどうでしょうか?

レッドベリルの希少性

それでは最後にレッドベリルの希少性についてご紹介しておきたいと思います。本来レッドベリルと言う宝石は、宝石の王様とも言われるエメラルドと比較してもはるかに希少な宝石と言えるのです。それは、レッドベリルが結晶化するには非常に難しい条件がある為で、以下の様な条件が揃わない限りレッドベリルと言う宝石ができる事はないのです。

  1. レッドベリルが結晶になる為には十分なベリリウムが存在しなければならない
  2. ベリリウムと共に赤色を発色する為のマンガンが同時に存在しなければならない
  3. ベリリウム、マンガン、シリコン、アルミニウム、及び酸素が結晶するような地殻条件が揃わなければならない

上述の条件が全て揃ってはじめてレッドベリルと言う宝石が結晶となるのです。これがどれだけ難しいかと言うと、レッドベリルは、今までアメリカのユタ州ワーワー鉱山ほか数箇所でしか産出されたことがないのです。さらに大きな結晶も産出されるような事はほとんどなく、今までで最大のレッドベリルでも幅が約2センチ、長さが5センチ程度です。レッドベリルは、ほとんどの原石は1カラット以下の物で、そこからジュエリーに加工されると考えると市場に出回るときには0.2カラット以下になってしまいます。
どう考えてもエメラルドよりレッドベリルの方が希少だと思いませんか?もし、1カラット以上のレッドベリルに出会えた時には、奇跡の出会いと思ってすぐに手に入れる事をお勧めします!

最高品質のレッドベリルをご紹介!

ここでリジューがオススメする最高品質のレッドベリルジュエリーをご紹介します。リジューでも1カラットを超えるレッドベリルが入荷されたときにはすぐに売り切れてしまいます。

今回は、最高品質の彩を持つレッドベリルがセットされたリングで、カットグレードも最高品質のこのようなジュエリーに出会えることなんかなかなかありませんよ!

まとめ

今回は、レッドエメラルドと言うコマーシャルネームを持つレッドベリルに関してご紹介してきました。コマーシャルネームという物は、本来、その宝石よりも価値の高い宝石の名前を使い、その人気にあやかる為というのが目的です。しかし、レッドベリルに関しては、本稿でもご紹介している通り、エメラルドよりもはるかに希少価値が高いと言えるような宝石です。現在ではレッドベリルが産出していたワーワー鉱山も閉山している為、新たにレッドベリルが産出することはありません。
正に幻の宝石と言う扱いに今後なっていく宝石でもあるので、是非お早目に手に入れておいた方が良いですよ!

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