ティファニーが命名!タンザニアの夕暮れタンザナイト

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皆さんはタンザナイト言う宝石をご存知ですか?先日人気TV番組の『マツコの知らない世界』で紹介された宝石でもあるので聞いたことはあるという方も多いかもしれませんね。この宝石は灰簾石(かいれんせき)や黝簾石(ゆうれんせき)とも呼ばれている鉱物の一種で、「ゾイサイト」の変種になるのですが一般的にはタンザナイトと呼ばれます。今回はそんなタンザナイトの名前の秘密や宝石的な特徴をご紹介します。

ティファニーが名づけた『タンザナイト』名称の秘密は?


タンザナイトは1967年にアフリカのタンザニアで発見された宝石です。この宝石は最初ルビーを探していたアマチュアのコレクターが偶然に見つけたもので、見つけた時にはその美しい青色でサファイアとを発見したと勘違いしていたそうです。しかし、詳細な鑑定を行ったところサファイアだと思われていたこの宝石は、実は「ゾイサイト」の変種だと判定を受けたのです。ゾイサイトと言えば元々不透明でピンクや緑色のものしか確認されておらず、当時この青色のゾイサイトの発見はとても話題になったそうです。
ここまでのタンザナイトの発見の経緯で勘のいい方は『タンザナイト』の名称の由来は何となく予想はつきますよね。実際にタンザナイトの名称は皆さんの予想通りタンザニアの国名から来ています。
しかしここで重要なのはその名称を名付けたのがかの有名なハイジュエラーティファニーだということで。ティファニーはこのサファイアのように美しいゾイサイトの販売展開させるためにタンザニアの夜の色をコンセプトに『タンザニアの石=タンザナイト』と名付けたそうです。これには「ゾイサイト」という名前が、英語で自殺という意味の「スイサイド」に似ているからという理由があったそうです。
細かいようですがこういったネーミング一つにも気を配れることがハイジュエラー『ティファニー』たる所以ですね。

『タンザナイト』ってどんな宝石

タンザナイトの名称の秘密や産地についてはわかっていただけましたね。では次にこの宝石がどのような宝石なのかということも簡単にご紹介します。
タンザナイトは12月誕生石にもなっており、鉱物的にはケイ酸塩鉱物の一つです。ゾイサイト(灰簾石)は上でも紹介した通り一般的には太い目イなピンクや緑の石です。タンザナイトはここにバナジウムが含まれるものを言います。ちなみにバナジウムは酸化の度合いにより大きく変色するという性質を持っています。発色の例としては2価が紫、3価が緑、4価が青、5価で無色を発色するのですが、タンザナイトの青色は0.2%程度含まれるバナジウムによって美しい青色が発色されています。

まとめ

今回はサファイアのように美しい青色の宝石タンザナイトについてご紹介しました。この宝石が美しい以外にもティファニーがその名前を名づけて世界中に知らしめた宝石ということは驚きですね。この宝石はその美しい青色から「タンザナイトの夜の色」とも呼ばれています。是非その美しさを手に取ってみてください。

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