パワーストーンと宝石の違いって何?

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地球が長い年月をかけて、奇跡の様な確率で作り出す美しい宝石。ダイヤモンドやルビー、エメラルドなど様々なカラーで私たちを楽しませてくれますね!しかし、この美しい宝石たちはジュエリーと呼ばれたり、時にはパワーストーン等と表現されている事もあるなど、その呼び名の違いは何の違いがあるのか疑問に思った事もあるはずです。
そこで今回は、少しライトなコラムとして『宝石』と『パワーストーン』の違いについて考えてみたいと思います。

実はアメリカにはパワーストーンはない!?

それでは最初にパワーストーンの立ち位置から考えてみましょう。日本国内では『パワーストーン』と言う言葉は既に一般的になっており、街中にも数多くのパワーストーンショップなどがあるのは皆さんご存知でしょう。しかし、アメリカで『パワーストーン』と言っても基本的に通じないと考えてください。実はアメリカでは、違う名称で表現されるものなのです。
アメリカで基本的に使用される言葉は「ミネラル」「ジェムストーン」という物で、意味合い的には『ミネラル=鉱物』『ジェム=宝石』といった具合になります。もちろんこの「鉱物」「宝石」という意味で使われ二つの言葉は違う物を指しています。

宝石とパワーストーン

アメリカではパワーストーンと言う言葉すらないのが分かりましたね。それでは、『パワーストーンと宝石の違い』とは何なのでしょう?この疑問に関しては、間違えて認識されている事が非常に多いものですが、「ミネラル」「ジェム」も交えてご紹介してみましょう。
そもそも宝石もパワーストーンも大きく分類すれば石ですので『ミネラル(鉱物)』になるのは分かりますね。そもそも『ミネラル(鉱物)』は世界中で4000種類以上もあると言われていますが、この中にはその辺に転がっているような石も混ざっています。そして、その『ミネラル(鉱物)』の中でも約300種類の石たちがパワーストーンとして扱われるのです。
「では宝石は?」と誰もが思うと思いますが、上述の300種類の中で約70種類の物が宝石と認定されているのです。
つまり、最も大きなくくりで表現する場合には『ミネラル(鉱物)』、その中に『パワーストーン』があり、さらにそれを絞った中に『宝石』があると言う関係なのです。非常にわかりにくい関係ですが、宝石から見れば基本的に『宝石=パワーストーン』とも考えられ、パワーストーンから見れば『一部が宝石と認定』といった関係になるのです。

宝石と呼ばれる基準とは?

宝石と呼ばれるものは、パワーストーンの中に位置する物である事が分かりましたね。では、パワーストーンの中で『宝石』と呼ばれるものとそうでない物は何が違うのでしょうか?もちろん、何の基準もなくジュエリーショップなどが勝手に宝石と呼んでいるわけではなく、そこには一定の基準に当てはまっているのか、当てはまらないのかで決まります。
宝石の具体的な基準は、基本的に『美しさ、希少性、耐久性のある鉱物』と規定されており、またそれ以外でも装飾用の有機物質も宝石にあたるとされています。もちろん、その宝石の中でもランクがあり、財宝的価値があるものは「貴石」、貴石までの品質はない物や価値が劣る物は「半貴石」と呼ばれます。
最後にわかりやすく貴石と半貴石の分類を一部だけご紹介しておきます。

  • 貴石
    ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド等
  • 半貴石
    水晶、シトリン、アメジスト、オニキス等

まとめ

今回は、一度は疑問に思った事がありそうな宝石とパワーストーンの違いについてご紹介しました。そもそもアメリカなどではパワーストーンと言う言葉がないと言うのは驚きでしたね。今回ご紹介した通り、宝石とはパワーストーンの中に位置する物ですので、宝石から見ると『=パワーストーン』と考えてもいいのかもしれませんね。しかし、パワーストーンから見ると宝石に含まれない物もあるので『=』とは言えないのです。このように、同じ課題でも見る角度を変えると全然違ってくるなど、宝石の事を詳しく知ると非常に面白いと思いませんか?

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