太陽神の化身と言われるメキシコオパールとは?

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美しい遊色効果を持つことで宝石の中でも人気の高いオパールですが、その中でもメキシコで産出されるファイヤーオパールは、はるか昔アステカ文明に時代に既に産出されており、「太陽神化身」と呼ばれ様々な儀式に用いられていたと言われています。オパールと言えば、皆様オーストラリアで産出されるブラックオパールをイメージするかもしれませんが、メキシコで産出されるメキシコオパールも非常に美しいものです。
そこで今回はメキシコオパールについてご紹介します。

オパールの特徴。遊色効果は水のおかげ?

オパールと言えば多彩な色を示す遊色効果が有名ですが、この変幻自在で美しい遊色効果をつかさどるのは『水』のおかげだと言われています。オパールとはケイ素と水で作られた粒が集まりできているのですが、その粒に光が当たることによってオパール独特の遊色効果が発現します。その原理は、皆さんが子供のころに一度は遊んだことのあるシャボン玉の表面にできる模様のような感じです。
この遊色効果は粒が大きいほど赤い色を示し、粒が小さければ青色を示します。オパールの中に含まれる水の量は産地によって違いがあり、オーストラリア産のオパールで約6%、メキシコ産のオパールは約12%あると言われています。

メキシコオパールの特徴


メキシコ産オパールの特徴は、オーストラリアで産出されるものと比較すると厚みがあるのが特徴です。その為、ジュエリーとして加工される場合には、丸い山形のようなカボションカットやオパールの厚みを楽しめるファセットカットを施されることが多いです。
なお、メキシコオパールとはメキシコで産出するオパールの総称の事で、メキシコととれるオパールは地色の違いでウォーター・オパールとファイア・オパールに分けることができます。

ファイア・オパール

ファイア・オパールとは、地色がオレンジからレッドのオパールの事を指しています。ファイア・オパールの魅力は、炎のような発色で、オパールとしては珍しく遊色効果が無くても高い評価を受けます。また、ファイア・オパールは太古の昔からメキシコで太陽の化身として崇められています。

ウォーター・オパール

メキシコオパールの中で地色が無色透明な物をウォーター・オパールと呼びます。ウォーター・オパールはオパール独特の遊色効果を持っており、透明な地色に現れる遊色効果は、まるでオーロラのように幻想的でとても美しいものです。このウォーター・オパールは、実はオレンジの地色を持つメキシコオパールの変種のため産出量が少なく希少価値が高いものです。またで、日本ではウォーターオパールの中に鮮やかな赤い遊効果が現れるものが非常に人気が高いですが、こういったウォーター・オパールは特に希少です。

まとめ

今回はオパールの中でもメキシコで産出されるメキシコオパールについてご紹介しました。オパールの産出国としてはオーストラリアとメキシコが有名ですが、世界の市場を見てみると全体の90%以上がオーストラリア産のオパールだと言われています。このことからもメキシコオパールがどれだけ希少なのかということがわかりますよね。オパールの遊色効果は2つとして同じものはないものでそれぞれが世界に一つの宝石です。自分の好みのオパールを見つけた時は是非手に入れてみてください。

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